31歳女の日記

とんかつとカレーが好きですが、じゃあカツカレーが最強かって言ったらそういう事ではないんだよな。

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お待ちどおさま、やっほ〜HSP診断したら「弱」だった林だよ〜。

最近もっぱら推してるラッパーといえばバトルならs-kaineとmu-ton(RAWAXXX、呂布カルマも安定して好き)。音源なら”舐達磨"。自らをnujabes越えと称するだけあって耳なじみが半端なくいい。作業するときとかにちょうどいい感じ。聞いたことない人は是非一回聞いてみてほしい!https://youtu.be/6R-6uoR1OGc な林だよ〜。

 


前の僕の回は楽しんでくれたかな?誰からもお便り来なくてずっと待ってるんだヶド….
望曰くブログでレスポンスを求めるのは禁忌(タブー)なんだって。そんな自分はいっぱいみさきちゃんへのアンサーを返してるのにね。世の中矛盾だらけ!
まずは、その幻想をぶち殺す!ってなわけで、今回も白昼堂々みんなと繋がりたい欲全開で書いてくよ!(ちなみに本日、巴里29℃の真夏日。暑い!)


閑話休題


今日は尾原蓉子著「創造する未来」と福田稔著「2030年アパレルの未来」の二冊を読破したので、林なりにそれらについてエッセイ書評を垂れ流していきますよ〜。(今回も長くなる予感、心折れたら唐突に止めるわ)


この本たちとの馴れ初めから。まず前者は、元同棲相手であり大手IT企業勤務のファッションのファの字も知らなかった人から「ファッション業界ってすごい勉強になるな」という絶賛の声と共に日本から遠路遥々約9700kmの空を飛んで送られてきた。後者はインスタのストーリーでとあるファッションフォトグラファーが載せていて気になっていたのでその航空便で一緒に送ってもらった。謝謝。(蛇足だけれど、本は完全に紙派。どれだけかさばろうとも紙は正しい!)

話を戻して、この本二つの軸にして、声高に述べられていることそれは「ファッションのデジタル化・グローバル化」。あと一つ、単語としどちらにも幾度となく強調されていたのが「ディスラプト(破壊)する」ということ。おおよそ、これまであった秩序を破壊、創造し直すという意味で使われていた。それらが大前提で、実際成功、もしくはトライ中の事例を元に今後どのように業界が変容していくのか、どういう可能性を秘めているのか…

まあ細かい内容はは本読めよってなわけで、以下は林が個人的に特に気になった文章を三つずつピックした。なるべくラフに書きたいから、論理的にすごい!よりも、第六感的にドーパミンが脳内でぶちまけたものを特に選んだことをここに断っておく。


「創造する未来」篇


壱.「個人重視のこれからの時代におけるファッションは、セルフエスティームの要素を拡大している。”Self Esteem”とは自尊心や自負心、自己を尊重すること、つまり自己を誇りに思う態度をいう。(中略)それ(セルエティーム)が社会の制度や価値観により、抑えられたり歪められたりする場合が多い。 東日本大震災被災者を避難所に訪ねた美容師が話してくれた体験談が印象深い。被災者の女性の髪を洗い流し美しいヘアスタイルに仕上げてあげた時、鏡を見た彼女が、生き返ったような喜びにあふれた笑顔になったことが忘れられない、という話だ。」P.130

これは、本書の中でも特にひどく頭に残った印象的なパート。実際の被災者の顔を見たわけではないのに、頭の中で鮮明にその風景がフラッシュバックできたほど。

アパレル販売員で程度の差はあれど同じような経験を何度かしたからだろうし、やっぱりここがサービス業の原点だと思う。どれだけデジタル化されようとも人工知能に取って代わられようともこれだけは絶対に忘れないと神に誓うわ。キリスト教徒じゃないけど。


弐.「テクノロジーが消費者の生活に浸透すればするほど、人々はアナログ的な”人間の温かみ”、”人との触れ合いや繋がり”、”仲間で作るコミュニティ”などを求めるようになると思われる。新パラダイムのFBでは、その"人間的な感動、喜び、幸せ”の創造が新しい価値創造であり、それを支援するのが、デジタル・テクノロジーであるべきだ。」P.208

コロナによってEC化が必須な今となっては大分変わってきていると思うけれど、この業界には変化を嫌う古参っていう存在がある一定層いるわけ。頭ごなしに「ECより店舗でしょ」的な。だから、いまだに不親切でお店よがりなオンラインショップが乱立しているし...流行という社会の変化を捉えながらサービスとして提供する仕事をしているのに、どうしてもマクロな視点でものを見れなくなっている人が少なくない。だからこそ、そんな人たちにオープンマインドになってもらえる文章だと僕はこれに感じていて。

本書の中には店舗無人化計画なるものの実例が上がっていたりして、それを読んで瞬発的に販売員が少なくなることはさみしいなと僕も感じた側の人間だった。けど!冷静に考えて完全にゼロになることはないだろうし、実際コロナによるロックダウン中にECをたくさん使ってみたけど、便利でありがたく、より一層店頭にも足を運び、さらに今まで感じてこなかったものを吸収したいと思えた。そうやってオンラインとリアルの色分けがはっきりし、より両者のクオリティが高まっていく未来が垣間見れた今日この頃。


参.「FIT(ニューヨーク州立大学Fashion Institute Technology)は産業のニーズに応えて、常に業界の変化を取り入れたカリキュラムや教師陣で教育してきたが、IT革命がビジネスやクリエーションに劇的なインパクトを与えるようになって、抜本的革新に取り組んだ。2004年に学長主導で推進した『2020に向けた戦略』であり、その策定には一年かけ、FITコミュニティの全てが参画。学生、教員、アドミニストレーション、スタッフ、FIT財団の評議員、業界代表を巻き込み、学内のあちこちで活発な議論が交わされたという。(中略)2020年には業界がどのように変化しているかを考え、新規にフルタイム教員を40人確保する予算も取った。それまでのフルタイム教員の20%増である。」P.414

実際ファッションの専門学校に通うことでよくわかったのが、ファッションの学校だからと言って上に見るように学校が改革を常に行いどんどん更新されていくなんてのはまれで、とても素晴らしい環境だということ。それは、学んでいる学生はもちろん、教員たちにとっても。巴里に来てからFITの名前をよく聞くようになって、なんとなく興味をもってたけれど、これを読んで確信に変わった瞬間だった。

うちの学校はと言うと、今は絶賛オンライン授業が行われているけど、デザインの授業もパターン縫製の授業も僕の担当教員がジジババ。彼らには今まで培ってきたプライドとメソッドがあり、それそのまま捻りなくオンライン上でやろうとするから当然うまくいかない。老害とは言わないまでも、様々な知識関心を持つ若者たちの場を二つの意味で是非とも広げて支えて欲しい。


閑話休題


えっと...もう一冊のレビューは次回に持ち越していいかな….ていうかもはやここまで誰も到達していないのでは?ほんま自分まとめるのうんちやな。しかも全然普通。反省。

本当は感想は簡単にまとめちゃって+林が考えるECの行く末的なのまで書きたかったけど…. ファッションの話を話し出したら見境なく永遠に書き続けてしまうのやめたい。ここで書くのやめようかな。(逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。)
だって、書きたいことは他にも山ほどある。夫婦の話も、音楽のことも、友達に思うことも。空気を読むことが苦手な分、文章を読むことくらいはできるからここで生かしたいのになあ...


もはや日記とはなんぞや。